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雑記

OSSライセンスMeetup Vol.3に参加してきました

6/11に開催された、OSSライセンスMeetup Vol.3 「知財部門から見たOSSライセンス」に参加してきました!

と、言うのも前回、OpenCVからLineSegmentDetector(LSD)が消えたと言う記事を書き、ライセンスを気を付けねばならぬと感じ、まずは勉強会に参加してみよう!と言うノリで参加してきました。

先ず全体として、後述するディスカッションを含め、皆さんライセンスを意識していて感心しました。僕とかテキトーにやってきたので!

会場を提供してくださったSIOSさん

こちらの会社さん、よく知らなかったのですが、こちらのサイトを紹介していたので、きっと健康商品を扱っている会社さんですね!(違います

ちゃんとOSS関連で実績のある会社さんで御座います。脆弱性が出ると、セキュリティブログなどで発信されている企業さんですね。僕はアフォなので、あ、オープンソース焼きそばだったか、ソイソースだったかのとこですよね!って思っていました!(調べたらオープンソースソイソースのところでした

OSSライセンスとの格闘経験から

セッションの内容に入っていきます。
あ、当日のTwitterでの実況がハッシュタグ#sios_techで行われていて、スライド等も公開されているので、そちらも見ていただけると理解が深まるかと。

インターネットと特許、ライセンスを交えて分かりやすくプレゼンをされていました。いくつか面白かったテーマをピックアップすると以下の2点かしら。

  • LZWはフリーとして広めてから有料にしてがっぽり稼いだ
  • ライセンスの解釈は、結局のところ裁判してみないと分からない

さて、ここで発表者について触れていきます。
connpassのページをみていただけると大体分かりますが、それ以外の点を。

このテーマの発表者の大内さんですが、色々ここで述べるのもあれなので、IPA等々のコミュニティから出している資料のリンクを張っておきます。

また、お師匠さまが書かれた資料というものもぺたり。

どの資料も非常に分かりやすく、エンジニアのみならず法務や知財向けのものもあるので、IT系のお仕事に関わっている方は必読です。

また、こんなIPAで資料を書いている様な方でも、「ライセンスの事は未だによく分からん!」と仰っていたのが印象的でした。大内さんがIPAに参加された頃に言われたと言う、「いくらライセンスのチェックが大変でも、それがライセンス違反をして良い理由にはならない」と言う言葉も印象的でした。ライセンスはみんなできちんとしていきましょう。

最後の締め括りとしては、皆さんちゃんとライセンス付けて!と仰っていました。ノーライセンスだと利用できませんからね。
その際、僕は知らなかったのですが、SPDX識別子と言うものに言及されていました。1行書くだけでライセンスを明示できる便利なやつですね。皆さんライセンスを付けてソースを公開しましょう!

(元)特許部門担当の視点から

続いて特許部門担当の視点からのお話。

ここの話で特に大事だなと思ったのは、実ビジネスを止めない仕組み&活動と言う部分。
次のディスカッションでも話題に上がるのですが、知財担当とエンジニアとでライセンスの面で対立してしまうのを防ごう!と言うお話。話を聞く前は、知財の頭が硬くて、エンジニアが使いたいライセンスを使えない!系かと思っていたら逆でした。エンジニアが面倒臭がって、前例があるからこれなら通るでしょ、的にやってしまうと言う。そうならない様に、近いポジションに知財に近い人を配置して、話し易くするなどの工夫をされているそう。

これは僕には驚きで、いや、使いたかったらこれはこうなんだよ!少しはググってから物言えや!と言っちゃう僕からしたら、世のエンジニアはそうなのかぁ、と思いました。

感想を挟みつつ、話題を戻しますが、この、実ビジネスを止めない仕組み&活動と言うのが難しくて、何かある度に弁護士さんに相談していたのではビジネスが止まってしまう。ではどうするか。全員にライセンスに対する教育をして、リテラシーを底上げする、と言う大変だけれどそうせざるを得ないよね、と言う事をやっていらっしゃるとの事。これは本当に感心して、うちもちゃんとやっていかないといけないなと思いながら、持ち帰りました。

ディスカッション

大盛り上がりのディスカッション。

印象に残っているものを幾つか。

  1. 特定の団体や目的に対しての使用を制限したい
    こちらは、会場の質問では反社会的勢力をさしていましたが、ディスカッションの末の答えは、「OSSである以上誰でも使って良いとするべき」で、「特殊な条文は利用者を悩ませるだけなのでやめた方が良い」との事でした。ここでの特殊な条文として例として上がっていたのは、例えば「軍事利用を禁止する」として、医療機器に使われ兵士の治療に用いたらそれは軍事利用なのか、どうなのか、と言った事です。その中で、Solarisは原子力関係は禁止、の様な話も出ました。
  2. 特許を守りたいが、OSSと共存できない場合はどうしたら良いか
    こちら、発表者が大手IT企業である事を踏まえてもなかなか面白い回答でした。特許を守ってOSSのメリットを享受しないより、OSSのメリットを享受してOSSにしてしまった方が得られるものが大きい、と。逆に、特許として申請したものが、公表前にOSSとして出てしまった場合は、OSSコミュニティの心象を悪くしない様に特許を取り下げる、と言うこともあると仰っていました。OSSはもはやシステム開発に必須になっているので、仲良くしていった方が良いと言うことですね。ちょっと脱線すると、金輪際Linuxは使わない、と言っていた企業も、何かLinuxのNASを出していた様に思いますが、どうなんでしょうね。
  3. OSSコミュニティへの貢献について
    OSSへの改変をupstreamに戻してくれる人は少ないそうです。皆さん戻してください、との事。downstreamはupstreamが変わると結局追従するため振り回されるので、その方がトータルコストも安くなるでしょ、と、至極真っ当なお話。OSSにコミットしてくれる人は少ないし、継続してくれる人はもっと少ないので、皆さんも頑張ってOSSに貢献していきましょう!

感想

と言った感じのMeetupでした。非常に楽しく、価値のある会だったと思います。

参加者もエンジニアに限らず知財の方や法務の方等、色々な意見を聞く事のできる場でした。

開催してくださったSIOSさんに感謝。

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