エンジニアだって子供にぬりえを作れるぞ


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こんなツイートを見ました。

え、エンジニアだってぬりえ作れるんだからねっ!
と言う、無駄な対抗心を燃やしてみました。
あ、ツイートは埋め込みなら無許可引用可能という利用規約に則っています。

OpenCVでぬりえを作る

という訳でやっていきましょう。
Python使いなので、PythonでOpenCVを使っていきます。

使用バージョンは以下の通り。
・Python 3.6.3
・numpy 1.13.3
・OpenCV 3.3.0
・matplotlib 2.1.0

ぬりえにする画像は何でも良いのですが、
今回はいらすとやさんのサーバルを用いてみます。

では必要なモジュールをインポートしていきましょう。

import numpy as np
import cv2

from matplotlib import pyplot as plt
%matplotlib inline

plt.rcParams['figure.figsize'] = (10, 10)

グレースケールで読み込む

サーバルの画像は、Jupyterワークスペースにdataと言うフォルダを作り、
そこに入れています。

img = cv2.imread('data/animal_serval.png', cv2.IMREAD_GRAYSCALE)
plt.imshow(img, cmap='gray')

グレースケールになりました。
これを基に加工していきます。

膨らます

フィルターを掛けて画像の輪郭を膨らませます。
フィルターはこんな感じの物を用意します。

neiborhood4 = np.array([[0,1,0],
                        [1,1,1],
                        [0,1,0]],np.uint8)
neiborhood8 = np.array([[1,1,1],
                        [1,1,1],
                        [1,1,1]],np.uint8)
neiborhood24 = np.ones((5, 5), dtype=np.uint8)

これは近隣のピクセルをどう処理するかのフィルターです。
細い線が欲しければneiborhood4を、太い線が欲しいときはneiborhood24を用います。
今回はneiborhood24を使っていきます。

dilated = cv2.dilate(img, neiborhood24, iterations=1)
plt.imshow(dilated, cmap='gray')


グレースケール画像との違いが分かりにくいのですが、輪郭線が広がっています。

元画像との差分を取る

続いて元画像との差分を取っていきます。

diff = cv2.absdiff(dilated, img)
plt.imshow(diff, cmap='gray')

はい、それっぽくなってきましたね。

白黒反転

各ピクセルは0~255の階調となっているので、255から減算することで反転できます。
このデータ構造はnp.ndarrayとなっているため、数値と減算すると全ピクセルに適応してくれます。

contour = 255 - diff
plt.imshow(contour, cmap='gray')

はい、ぬりえの完成です!
最後に画像ファイルとして出力します。

cv2.imwrite('nurie.png', contour)

最後に

これでエンジニアでも簡単にぬりえを作ることができました。
線を濃くしたいときは、cv2.thresholdを使うと良い感じにしてくれるかもしれません。

お子さんのいる方、正月に親戚の小さい子供にぬりえをあげたい方、
是非活用してみてください。

絵を描くスキルが無いなら、コーディング技術で解決だっ!


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